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ここ近年のデジタル機器やデジタル処理の進化で音楽作業も大きく進化しました。
歌のレコーディングの際に使用するマイクは昔から変わっていないのですが、大きく進化した録音機器のデジタル化にともない録音された後の処理や加工、編集といった部分は目を見張るものがあります。
昔はアナログのテープに録音したことから何回も録り直しをすると劣化してしまうため厳しいものでしたが、デジタルでの録音や処理は無制限に可能となります。
[何回でも歌い直し可能]これだけでも大きな事で、歌われる方はベストテイクを追求でき、安心感を得られると思います。
もちろん喉の限界や、多くの録音したテイクでどれが良いのかわからないといった事に気を付けなければなりませんが(笑)
ここでは声や歌のレコーディングで代表的な編集や加工を紹介いたします。
これから声や歌のレコーディングを考えてる方に参考になればと思います。
ベストテイクを追求する方法としていくつかあります。
ここでは歌をレコーディングすることを例にあげていきます。
● ベストテイク(納得する)まで歌う、一番シンプルで究極な方法 |
歌の抑揚なりノリや歌い回しなど、一発録りだからこそ出てくる緊張感や感情などがあるのではないでしょうか。
ピッチ修正や声の加工など、納得のいくテイク(歌)が録れてから進める作業ですので、いかに納得のいくテイクを録れるかが大事です。
以下の図では3テイク(回)録音した例ですが回数をもっと重ねる方も多くいらっしゃいますが、喉を傷めたり、選ぶのに迷われて苦戦する方が多いのも事実です。
数回歌を録り、良いとこ取りでベストテイク作る。
以下の図のように良いとこ取りで繋げていきます。
前後で歌い方や雰囲気などが違い不自然にならないように確認しながら進めていきます。
基準となるテイクを選んで納得いっていない部分だけを録り直す方法です。
以下の図では[テイク1]を基準に選んだ例です。
①録音を開始する少し前から再生して歌の雰囲気や抑揚など確認しながら(聴きながら)合わせて歌っていただき、②録音に入るといった形が自然に仕上がる方法だと思います。
③録音部分が終わっても少し余韻で歌い続けていただくと録音終わりの部分の繋がりも自然になります。
①の再生開始から聴きながら合わせて歌っていただく理由として、録音開始や終了する繋ぎ目でブレス(息継ぎ)などうまく繋がりやすいということがあげられます。
録音部分の[歌い切り]だけですとブレスのタイミングなど無視をしてロングトーンであったりブレスをしなかったことで次の言葉(歌)の繋がりが不自然になります。
注意すべきは言葉が切れている部分やブレスのタイミングの隙間がないところからのパンチインは難しく出来ないことがあります。
歌い回しや雰囲気は上手く歌えてレコーディングできたのに、ピッチ(音程)が・・・こんな時にはピッチ修正が大活躍
これを初めて経験される方は本当に驚くのですが、直したことが分からく自然な感じでに仕上がります!
勝負の際はもちろん、ぜひお勧めの編集です。
ピッチが気になって何度も録り直して喉をいためたり、歌い回しに集中できないなど、もう怖くないです。
もちろん修正無しが一番良いことですが、今の時代、ピッチ修正を使わないことが珍しいくらい、当たり前になっています。
以下の参考動画でデモ曲を使ってピッチ修正の効果を確認いただけます。
楽曲の中にアクセントとして取り入れたり、聴いてる方を飽きさせないことなど、印象強く残すことができる加工。
・ケロケロ(ケロケロボイス)
この加工をしてる代表的なアーティストといえばPerfumeです。
サザンオールスターズの曲で[東京ビクトリー]のサビの一部でも使われています。
・ラジオボイス(テレフォンボイス)
電波に乗ってきたような聞き覚えのある声質です。
・ロボットボイス
アクセントとして使用すると効果あります。
●以下の参考動画で加工の効果を紹介していますので確認いただき、この先のイメージ作りにお役に立てばと思います。
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